読書メモ 朝日新聞戦後補償問題取材班『戦後補償とは何か』朝日文庫(1999)

朝日新聞戦後補償問題取材班『戦後補償とは何か』朝日文庫(1999)

初出単行本

朝日新聞戦後補償問題取材班『戦後補償とは何か』ND BOOKS(1994)

 

 「「戦後補償」と「戦時賠償」は、意味合いが違う。戦時賠償は勝った国が負けた国から奪い取る、いわば「戦利品」だ。一方、補償は戦争の勝敗とは直接かかわりなく、物心両面の被害、損失を補い償う」との考え方が近年有力になってきた。(後略)」(p.150)

 

収録資料

・日本のとってきた戦後処理関係条約一覧

・日本に対する主な戦後補償請求訴訟

・戦後補償問題に関する朝日新聞社世論調査の結果から

巻末収録資料

カイロ宣言

ポツダム宣言

サンフランシスコ条約[抄]

日韓基本条約

・日ソ共同宣言

日中共同声明

・戦後補償関連年表

 

「Ⅳ 被害うずまくアジアの表情」で紹介されている当時の補償請求運動の規模とその代表者

・マレーシア 「死の鉄道」労働者 300人 宗日開(ソンルカイ)

シンガポール 虐殺 20人 梁亜六(リャンアーラク)

・香港 軍票 17人 呉溢興(ウーイーシン)*香港索償協会

インドネシア 50人? 元兵補 タスリップ・ラハルジョ *インドネシア元兵補連絡協議会

・台湾 軍事郵便貯金 約10000人 謝天来(シェティエンライ)*台湾元日本人・軍属・遺族協会

・フィリピン 慰安婦 46人 ネリア・サンチョ *「日本軍の性的奴隷の犠牲者たち」特別調査団

・韓国 在韓被爆者 約2500人 代表者明記されず *原爆被害者協会

サハリン 残留韓国・朝鮮人 明記されず(当時の生存一世は約2000人) 朴亥東(パクヘドン)*サハリン韓人老人会

・在日 韓国・朝鮮人BC級戦犯 個別訴訟事例 李鶴来(イハンネ)