夜のガスパール

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 ’Gaspard de la nuit’。Maurice・Ravel、1908年作曲のピアノ曲

 こないだ入手したCDの’Boléro’( http://blogs.yahoo.co.jp/liki1978/40699800.html 参照してくださいw)の録音が個人的にパッとしないように感じたので、懲りずに買ってきたRavel曲の安いコンピレーションアルバムにMartha・Argerichのヴァーションで収録されていました。

(そのCDはこれです。『ラヴェル:作品集』(ユニヴァーサル・ミュージック 2005)

 http://www.amazon.co.jp/%30e9%30f4%30a7%30eb%4f5c%54c1%96c6/dp/B0007OE294/sr=1-2/qid=1157455540/ref=sr_1_2/249-0140735-7554705?ie=UTF8&s=classical
 
Amazon HPより)

 ボレロの録音はカラヤンの1966年のもので、まあ、なんというかカラヤンですw。スタンダートでちょっとドイツらしく泥臭く大仰、でも安心して聴けるって感じでしょうか。それよりマルゲリッチの夜ガスが僕には聴きどころでしたね。

 昔読んだ筒井康隆が書いた世界初?の完全インターネット連動小説『朝のガスパール』のタイトルの元ネタとしてはじめてタイトルを知りましたが、当時は「ガスパール」ってなんやねん、状態でした。今でもよくわかりません(^^;。ラヴェルがそこから着想を得たというベルトランという人の散文詩集(そもそもこれのタイトルが『夜のガスパール』)に出てくる悪魔の名前らしいですが・・・。

 もともとの散文詩はロマン派的なやや古臭い題材(「オンディーヌ(水の精)」とか「地獄の妖精スカルボ」とか・・・・)ですが、ラヴェルの曲は非常に現代的。マルゲリッチの演奏(1974年録音)も素晴らしく知的で妙にウェットでなく、かっこいいです。そうそう、クラシックでも歌謡曲みたいな演奏じゃなくてこういうのが聴きたいんだよなー、って感じですw。

 や、ラヴェルいいですね。やっぱバスク文化が入ってるせいか、陰影が独特な感じがします。集めちゃおうかなぁ。

 *画像は http://www.asahi-net.or.jp/~se1m-nitu/html/spain/photo.htm よりお借りしました。