正しいものが敗れることもある

 今日だけは間違っているとはわかっていますが、敢えてこの言い方をさせてください。

 非常に悔しいです。今季のライオンズは1位にふさわしい戦いをしてきたと思います。一番くじけず、一番多くの苦難を乗り越えてきた。贔屓目かもしれませんが、でも、今季の問題だらけのチームでここまで来れたというのは、信じられないほどの快挙だということはファンの方ならわかってくださると思います。まさにすべての手を尽くし、力を尽くした結果です。それも1位通過という勲章がなければファン以外の誰にも評価されることはありません。それがライオンズというチームなのです。89年、一番シーズンを通じて苦しい中をやりくりし、優勝をつかみ取ろうとした目の前でさらわれた。世間は近鉄の2年越しの宿願達成を賞賛しましたが、ライオンズがそれまで築き上げてきた勝利の重さは一顧だにされませんでした。99年、ライオンズは大砲不在のなかで苦労し抜きながらも最後まで優勝争いから脱落しませんでしたが、最後には世間は”根本氏に捧げる勝利”という美談に酔って、ダイエーの戦いぶりのみが賞賛されました。

 勝負というのはそういうものだといってしまえばそれまでです。ですが、僕はそんなに冷静に客観的には見れない。勢いとかファンの後押しとか得体のしれないものに押し切られてしまったことが悔しい。POは無論勝ち上がって欲しいですが、今シーズンのこの悔しさは特別です。

 いかん、泣けてきた・・・・。もうこの思いはライオンズが本当の美酒を味わえる日まで封印して、POの応援に専念します・・・・。夢をありがとう、とはいえません。PO、日本S、そして来季、今度こそ世間を黙らせるライオンズらしい勝利を得て欲しい。ライオンズが88年の近鉄のように、よく頑張ったで賞、で世間に頭をなでなでしてもらえることなど決してないのだから、何といわれようと、勝つしかないのです。頑張れ!ライオンズ!