安倍内閣をさっさと退陣に追い込もう

 今回の教育基本法改正案が施行されてしまえば、日本の民主主義は確実に揺らいで行くでしょう。

「公共の精神を尊び、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進。」?

「伝統と文化を尊重し、我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」?

 どうとでも取れる言葉で飾ってはいるが、日頃の発言から安倍を初めとする政治の中枢部の拘りが「愛国心」にあることは見え見えです。

 現行基本法の前文を見てください。

「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。」

 「我が国土を愛する」(主語の「我」はどこまでの範囲を包含するの?まさか日本人の血統書でもつくる気でしょうか)などという我利我利の自己愛的な感情は一切排され、ひとつの理念を掲げている。それに取って代わる理念をつくり上げることなど容易なことではない筈です。

 一部の人間たちが、真の目的を実現するためのステップとしてとりあえず手をつけやすいところからやっつけてしまおうとお手盛りで考え出したのがこの改正案。詐欺商法の美辞麗句と同じです。底意が丸見えで子供の未来のことなど何ひとつ考えていない。彼らは下種な自分たちの欲求を満たすために子供たちを利用しているのです。

 このような愚挙がまかり通っても、テレビはまったくこれを大きく報じない。この国の利権関係はくんずほつれつどっぷり汚泥に漬かっています。今やインターネットがなければ僕たちは本当に重要なことを知ることができない。ですから彼らは今度は2ちゃんねるやユーチューブを口実にインターネットに規制を加えようとしてきますよ。

 僕たちが黙認することで培養してきたこのふざけた体制を根本から揺さぶるべきです。国政選挙が僕たちに残された殆ど唯一の武器です。この流れに棹をさしましょう。安倍を首相の椅子から追い出すのです。彼らに僕たちの存在を思い出させてやらなければ、いつまでも猿芝居は続きます。

 もっと多くの20代のひとたちが選挙に行けば、きっと流れは変わります。過去に囚われた化け物たちだけが世界を左右できる訳ではない。僕にもあなたたちにも、その力はあるのです。