ブゥーメラン、ブーメラン♪(ターンエーターンでも可)

プリのAudio Research LS25の交換用のヒューズを買いに行ったついでに、Monitor(いつのまにかMonitor PCから社名変更してる・・・・)のSPケーブルを長めに買って来て、やっとスピーカーのMonitor Audio GS10を衣装ケースから開放してやりましたw(といっても移った先は一脚800円位の丸椅子・・・・。モニオの苦難は続く・・・・(==;)

僕の辞書にカット&トライという言葉は余りない(どっちやねん)ので、何かを変えるときは一気に変えちゃって、何が音の変化の主要要因なのかわかりにくいのですが(^^;、今回はまず、左右のスピーカーの間を1m50cm位空けてやり、座ったときツィーターが耳の位置に来るようになったことで、ようやく、音が左右のスピーカーから鳴っているのではなく、中央の何もない空間から鳴っている、という状態になりましたw。というか、ホントにどこから鳴ってるのかわかりません。スピーカーの方を向いてもそこから音が出てない(んなわけないですが出てることがわからない)。正対したとき顔の正面真向かいに来る高域のパワーアンプのForte F5から鳴ってる感じがする。こ、怖いっすw。


さて、ここからいきなり回想が入ります。

学生時代、期間は半年ほどだが、オーディオというものに興味を持った最初期に、僕はDENON DCD-755-Ⅱを買って、借り物のPIONEERの1990年代初めの初級プリメインアンプとスピーカーと組み合わせて、安アパートで音楽を聴いていた。

今日、起きて音楽を鳴らしてみて、いきなりタイムスリップしたような感覚に陥った。同じなのだ、あの頃安アパートで聴いた音と。あの破れた障子とボロ畳のアパートで音楽を聴いているような感覚から、実はこれを書いている今現在も抜け出せていない。

プリメインが古いために片チャンネルが死にかけだったりしたが、「オーディオ」だぁ~!と満足感をくれるでかい(音量的にもダイナミズム的にも)音を出す(音の質はともかくとしてw)このシステムに、僕は何の不満もなかったが、こっちに戻ってくるとき、DCD-755-Ⅱしか持ってこれなかったために、一年くらいONKYOのジャンクのミニコンポにつないで聴いていた。

環境的にでかい音が出しにくくなり、またセッティングの仕方も以前よりも制約の多いものだったために、当然不満で、ほとんどこの構成では音楽を聴かず、HDDポータブルプレイヤーに曲を入れまくって聴いたりしていた。

どうにか「あの音」を取り戻したいと思ったが、お金もないのでどうしようもなかった。「バカ高いDCD-755-Ⅱが宝の持ち腐れだ~~~!」などと臍を噛んでいたw。

その後、1年くらいして、我慢できずエコモールでPIONEER R-D1プリメインアンプの中古を大枚1万円(^^;を出して、さあ、同じパイオニアのアンプだし、これであのアパート時代の音が戻ってくるぞ!と期待したが、案に相違して出てきた音はなんじゃこりゃ、というようなすかすかきんきんの生気のない音だった。

何が違うんだろう、そうだ!スピーカーだ!スピーカーはONKYOのミニコンのをそのまま使っていた。以前のパイオニアのスピーカーの高級感のあるスピーカー端子w(ドライバーみたいにグルグル回して留める、あれなんていうんでしたっけ)に対し、今のスピーカーはミニコン丸出しのちっちゃな穴にケーブルを挿し込むタイプだ。これで音がいいはずがない、モンスターケーブル入れるのも一苦労だし・・・・(そこかい)。

と、いうことで、更にその半年ほど後、僕は無謀にもオーディオショップなる場所に乗り込み、ほんの5分か10分かの試聴で、予算3万の2倍の価格でMonitor Auido Radius 90に清水ダイブしたのだった。そして家に帰って聴いたものの、スカキンは変わらず、これはアンプが悪いに違いない、とYAMAHA CA-1000Ⅱを買い・・・・と、オーディオの泥沼が始まったのだ。


だが、結局あの安アパートでのオーディオセットを失って以来、昨日まで、セッティング方法は理想とは程遠いもののままで、あの音をもう一度・・・・などという初期の目標など思い出しもしなくなっても、ツィーターの音は耳の5cm位上から降り注ぎ、左右のスピーカーの間は50cmくらい、というセッティングで聴いていたのだ。

実は、一番オーディオっぽいセッティングが実現していたのは、この安アパートのときで、スピーカーはきちんと部屋の左右の角にホームセンターで買ってきた園芸用の椅子に置いて、プリメインアンプとCDPはTVラックの中、と、勿論理想的なセッティングとはいえないが、基本通りにはできていたと思う。更に、お、プリメインアンプにスピーカー端子2系統もあるやん!スピーカーもう1セット繋げるやん!と、ミニコンのスピーカーもつないで擬似4chで音に包まれる感覚を楽しんだりしていたのだ。思えば部屋に物を余計な置かなくていい一人暮らしだから実現できたことで、そういえば音が中央に定位するのなんてこの時には既に体験していたのだ。CDP1台、2万円くらいの出費でそこらの高いwミニコンでは絶対ムリな迫力の音を実現してるぜ、と悦に入っていた・・・・、おっと話がまた前に戻ってしまった。

今回、ようやく抜本的に見直したセッティングは、実はこの安アパート時代にとても似ている。園芸用椅子が、丸椅子に昇格したくらいだ(^^;。そう、冒頭に書いたようなタイムスリップの感覚を持つのも当たり前かも知れない。足りないのは似非リアスピーカーくらいであるw。そういえば、当時は3000円でONKYOの昔の3chサラウンドプロセッサーを買ってきて、センタースピーカーとかも試していたのだ。次々と明かされる、変な過去・・・・・w。

と、いうことは、色々遠回りして、ようやくあの安アパートの出発点に戻ってきた「だけ」ということかwww。長かったなぁ(^^;。音的には銀河の果てくらい進歩してるぜ!といいたいところだが、感覚までタイムスリップしてしまっているので、すべてが「あの頃の音」にしか聴こえない(^^;。俺は一体これまで何をやってきたんだ・・・・と頭を抱えていますw。

どうせなら、リアスピーカーを追加して4chまで再現しようかな(爆)。