一体この国は何をやっているのか

見てきたままを書きます。分析や調査なし。


月一で通院している病院。最近<一部>受付と清算に機械を導入して、その機械の隣りに案内の人を3人前後ずつ置いている。でも従来通り受付や会計の人は別にいて、会計は結局そっちで処理してもらわないといけない。なんじゃこら???

郵便局。JPエクスプレスがようやく動き始めたようで、最近新しい人が荷物の集荷に来る。しかし、割引のシステムなどを知らず、一度局に荷物を持ち帰って確認してから戻ってきて送料を清算。むっちゃ非効率的やん。こっちも多分前いた人たちがいなくなったわけじゃないだろうし。

どっちも暫定的な姿で、これから先効率化を計っては行くのだろう。しかし、一度増やした人間をそう簡単に減らせるとは思えないし、これまで一人でやれてた仕事を無理やり二人三人がかりでやるのだから、却ってまだるっこしくなるような仕組みはそうそう解消できないと思う。


結局、こういうのって、小泉や竹中の<構造改革>とやらで、まともに働いてたら食っていけない層を増やした結果、雇用創出しなければならなくなって突っ込めるところに突っ込んでるだけじゃないんだろうか。やたらと増えた警備員の人もそうだろう。特に病院の案内の場合みたいなのは、はっきりいって、お金を稼げるという以外は何の魅力もない仕事だと思うんだけど。多分こういう仕事は派遣業務にされちゃってるんだろうし、働いてても相当空しいし先が見えないんじゃないだろうか。

一方で、人が足りないけど増やせないっていう職場はごまんとあり、やりたい仕事ではとても食っていけないっていう人も多い。相当矛盾を感じる。しかし、そういう仕事が世の中で必要とされていない仕事かといえばまったく逆で、ただ商品単価(労働価値)が無茶苦茶に値切られているためにそうなるのだ。


ひと昔前はこういうのは若い人間が我侭だからだと決め付けられていた。でも、実際はとてもそういう問題でなく、仕事を選ぶ選ばない以前に、食っていこうと思ったらまともな仕事ではまず無理。

この天下にお金が全然流通してなくて、お上から下げ渡される(しかも均等にでなく恣意的に選んだ部分にだけ)のを口を開けて待ってるしかない鯉の状態。普通に商売してたらまず行き詰まる。富の極端な偏在によって、モノの価値が人間自体の運用コストに全然見合わなくなってるんだもの。相当な自己矛盾。産業構造が破綻しまくってる。


結局、ベーシックインカムみたいなのを導入しないと富の公正な再分配にはとても近づけない段階にあると思う。そもそも社会は実力だ競争だといっても、そんな仕組みは実はその実力や競争の価値を公正に量る指標がなければ成り立たないわけで、現状はチートを見つけるのが上手い人間が経済的には得するようになってるというだけ。それにしたって、チートする側も結局消費者やクライアントに消えてもらっては困りそのためには餓死しない程度には<食わせてやらないと>いけないから適当な仕事をでっちあげてるわけで。まぁそんなに上手い仕組みにはできていない。本来あるべき労働価値の差額を補填するベーシックインカムの方がよっぽど気が利いた発想だ。こんなその場しのぎの出鱈目を続けてたらそのうち社会全体が立ち行かなくなり、本格的に破綻する。<あちら側>もそれに気づいているから必死で逃げ切ろうとしているわけだろう。


銀行を持たない小沢一郎の金は、いずれは世の中に出て行く金だろう。一方で、竹中平蔵らと結託した連中の金は、銀行まで抱き込んでいるから、決して巷には流れていかない。どっちが日本のドメスティックな市場にとって悪であるかは明々白々。なのに竹中はいけしゃあしゃあとテレビに出ては法螺を吹き続けている。タクシンの出鱈目さは僕たちの目には明らかなのに、タイ国民にはわからないのと同じ近視眼じゃないのか。


民主党政権だけが現状、ともかくもこの出鱈目構造にメスを入れることができる。この事態を生み出した当事者である自民党の連中は解党に追い込まなければ<マトモ>になる可能性はない。なのに日本国民はこいつらを延命させた。何故だ。