オーディオって・・・(涙)①

 最近音楽の再生にすこーし凝っています。オーディオ、って奴です。

 何だかくらーい、仲間の少ない感じの趣味ですがw、このトシになれば大勢連れだってお友達ごっこするってのも無理があります。高校のかびくさい制服を着てた頃は戻りません。

 音楽が再生装置によって音が変わると気付いたのは4年ほど前、友人がコンポを買うというのでついていった時でした。その1年ほど前から音楽熱が再燃し始め、せっせと今更UKロックを買い集めたりCD-Rに焼いたりするようになっていたのですが、高校時代からずっと愛用していたパイオニアの3CDチェンジャーのラジカセでの、バス利かせまくりゆがみまくりの再生音に全く疑問を感じていませんでした。同じモデルを大学入学してからも買い、実家と下宿に同じ物を二台持ってました。知り合いのアパートにあるミニコンの音を聴いても、なんだ俺のラジカセの方が音いいじゃん、と思うくらいでした。まだMDが普及する前のモデルで、ラジカセが結構ごつくてそれなりに機械らしかった頃のモデルだったので、それなりに愛着も持てていました。

 ですが、友達と試聴にいった家電量販店のコ○マ電器で聴いた、その頃出始めだったシャープの<1ビット>ミニコンポと、オンキヨーの<ハイコンポ>の音に度肝を抜かれました。<1ビット>では、友人の持参した<鬼束ちひろ>の曲がまるで目の前で歌っているように、<ハイコンポ>では僕の持参した<ローリングストーンズ>のファースト・ベストのちゃちい音(と思っていた)が、まるでライヴ会場で聴くような迫力で響くではないですか。

 その頃主に聴いていたのがロックだったこともあり、<1ビット>の<全く新しい原理!(そうは書いていなかったのでしょうが、そういうニュアンスに感じました)>の音に新しもの好きの好奇心がうずきながらも、その場ではオンキヨーの迫力に強く惹かれていました。同時に、<1ビット>は初聴の音がサラウンドを利かせた音であったこと、<ハイコンポ>はバスとトレブルをいっぱいに利かせた音であったことがすぐわかり、それらなしではえらく弱弱しくなってしまうそれらの再生音(特に<1ビット>)にやや懐疑心を抱きもしていました。

 ですが、どちらにせよそのころ僕は極度に金離れが早く、手元にそれらのコンポの価格、5万や6万というような<大金>はなく、<1ビット>や<ハイコンポ>は高嶺の花でした。友人と一緒に市内の家電量販店で試聴を繰り返し、次第にミニコンポにもオンキヨーやシャープ以外にもケンウッドのものやパイオニアのデジタルアンプのものなど(デジタルアンプの出はじめでした)、ボースのものなど、様々な音の傾向のものがあることがわかり(それ以外のものは大体コンポではなくラジカセの延長に感じました)、手持ちのラジカセの音が悪いと思うようになったわけではなかったものの、ラジカセからは得られない<緻密>で、<色気のある>再生音に、ぼんやりと憧れるようになっていました。

 その当時から一貫して、僕がお金をかけてまで得る価値があると思う再生音とは、CDにこんな音が入っていたのか!と思わせてくれるようなものであり、普通に聴いていては気付きにくい、音楽に隠された意図を明らかにしてくれるようなものです。もちろん、できれば色気や力感も欲しいと思いましたが、今よりもっと無知だった当時でも、そんな音を家庭で聴くには、何百万、何千万というお金を投じなければならないだろうことは想像できました。そういった意味で、家電量販店に置いてあるレヴェルでは、<1ビット>が一番その傾向の音作りであるように感じましたが、確かにノイズ感はないものの、薄っぺらなビニールみたいな再生音に聴こえて、アンプの力に可能性の片鱗は感じても、どうしても出ている音は好きになれませんでした。どちらにしても、それらのレヴェルでさえ僕には手の出る価格ではないのです。
しかし、試聴を繰り返す中に、僕は無謀にも一足飛びに<単品コンポ>の世界に目を転じ、もちろんコンポをセットでいきなり揃えるのは無理としても、とりあえずCDプレイヤーだけでもいい音のものを手に入れれば、一長一短の安っぽいミニコンポよりは僕の聴きたい音が鳴るようにできるのではないかと、ズルを思いついたのです。(続きます)

本日のBGM・・・浜崎あゆみ 「(Misss)Understand」

 Bold and DeliciousとLadies Night に興味があったので今日買ってきました。浜崎あゆみの音楽性とかメッセージ性とか歌い方はいまいち馴染めませんが、じゃあ何で買ったかというと、音作りに興味があるからです。

 でもまだ僕の再生装置では鳴らしきれてませんな。