スマイル一丁!

 この前コンビニ敬語が云々・・・という記事を書いたら、興味深いコメントがいただけたので、当初そのコメントへのお返事として書き始めたのですが、えらく長くなってしまったので記事にしちゃいました。

 マクドマクドナルド)などのファストフード店に行くと、ハンバーガーか何かを単品で頼んだりしたときに、

「一緒にポテトはよろしかったでしょうか」

などと勧めてきますよね。

 ここでの「よろしかったでしょうか」というのはどういう意味で使っているのか。

食べてもいないのに、「ところで、ボテトの味はどうだったんだ、ん?うまかったのかってきいてるんだよ!?」といきなり尋ねられているとは考えにくい(というか、そんなこといきなりきいてくる店員がいたら恐い)。

 好意的に見ればきっとこういうことではないでしょうか。

「お客さまは今照り焼きハンバーガーを頼まれましたが、当店では販促のために儲け度外視でポテトとドリンクをハンバーガーと一緒に頼まれると割安になるセット価格を設定しているのですよ。だから私としてはお客さまが実は結構安くお腹一杯食べることができるこのセットお薦めしたいのです。でも、こんなことをいきなり言ったら、お客さまは本当はセット価格のことなんて知っていてあえて茨の道を歩もうとされているのかも知れないし、差し出がましく思われるでしょうね。でも、後からそんなセットがあったたなんて知らなかったといわれでもしたら私も立場上困るのです。このセットをお薦めするのは私の好みとかの問題でなく、お店の方針なのですから。けれども、お客さまと私は所詮束の間の関係ですものね。多くの言葉を尽くすほど二人の仲はこじれていくもの。できれば私もお客さまの心に綺麗な思い出だけ残したい。ですから、敢えて「よろしかったでしょうか」というシンプルな言葉を選ぶのです。決してお客さまに馴れているとか、敬語を知らない訳ではありませんよ。こんなバイトをしてても私は実はお客さまよりずっと家柄もいいし学歴もあるのですから。高校時代はずっとテストは一桁の順位だったし、某有名私立大学に通っている、春からはさる大企業に就職が決まっている身でもあるのですよ。あくまでも、お客さまが不快な思いをしないように、また、お客さまの後ろに並ばれてる他のお客様方をお待たせしないために、私は最善の言い方を選んでいるのです。何がよろしいのか、という部分が曖昧なほうが、お客さまもついついセットの存在を忘れていたことを指摘されたと思ってバツの悪い思いをしなくて済むし、私も断られたとしてもただお客さまが注文し忘れていなかったか確認しただけなのだから、傷を負わなくて済むわ。それに、二人にとって言葉はそんなに重要じゃない、そうでしょう。多少意味不明の日本語でも、きっとあなたとなら分かり合えるわ、アムロ

 このように、配慮に配慮を重ねた上での選択ともいえるのではないかと思われます。いや、きっとそうでしょう!そういうことにしておきましょうよw。

 これからは、店員さんのプライスレスのスマイルをもっと素直に受け取ることができそうですね。

(あんまりフォローになってない気が・・・(^^)。)