ニッポン沈没

 最近、朝のニュースで、ライオンズファンで所沢在住らしい小倉さんwが「日本の金持ちは所得の50%も税金で取られる上に金を持っていることがまるで悪いことのように尊敬されない」というようなことをいっていた。

 確かに、日本の高額な税金を嫌って、財産を海外に非難させる資産家は益々増えているようで、小泉政権になってから、高額納税者への税率が75%から50%に大幅に減ったとはいえ、まだまだお金持ちには日本は住みにくい国らしい。

 だが、高額納税者の負担が減った分、割を食っているのが大体社会の中核をなすとされるサラリーマン層であり、更に今後所得額には関係なく税金を取られる消費税がアップすれば、所得が低くなるにつれて負担率は実質的に大幅にアップしていくことになる。

 税金を取る基本的な意味づけが社会福祉であるなら、これは非常に矛盾したことになるまいか。世間では消費税増税も已む無し、という諦めに似たムードが漂っているが、消費税10パーセントともなれば、全く貯蓄できないようなぎりぎりの家計の世帯をもろに直撃する。というか、勘弁してください(TT)。

 お金持ちは5割でもとられすぎだと感じているようで、今後特に日本の個人保有資産の7割以上を占める50代以上の世代の資産が、高額な税金や相続税を嫌って定年退職を期に雪崩を打って海外に流出ような事態も予測されているらしく、将来的には日本には世界有数の産業資本はあるが、住んでいる住民は皆赤貧洗うが如し、という意味不明の国にもなりかねないのではないか。

 国全体が貧乏ならまだ我慢もできようが、勤め先の会社の金庫は金がうなっているのに、働いている人間には回ってこないのではあまりにもアホらしい。

 小倉さん、金持ち面してブーブーいってないでもうちょいいい考えを出してくださいよ!