とびおりろ!!!やったー!!!生まれ変わった!

 最近は何を聴いてもめっさイイ。季節のせいかもしれない。冬の乾いた空気は音をピンと張り詰めさせる。

 しばらく味気なく感じて遠ざかっていたポップス系のアルバムも、新鮮に聴けるようになった。

(僕のいうポップス系はロックとかも含みます。大雑把にクラ、JAZZ、民族系、それ以外はR&Bでもロックでもアイドルでもポップス)

 振り返ってみるとここ一年でもそれまでまったく知らなかったJAZZも聴くようになったし、クラシック系もちょっとは買った。まだ指揮者のヴィジョンというものがきちんとフィードバックされない(各楽器のプレイヤーの力量もヴィジョンも統一されていない感じが嫌)オーケストラモノはイイと思えないが、中にはロックンロールをちょっと感じさせる曲もあって、もっと探求する価値はありそうだ。

 しっかりと上からの下の音までニュアンスが伝わる、微細なニュアンスが潰れない、それでいて音楽の熱が損なわれない音を引き出したいと思ってきた。躍動し、グルーヴが伝わる再生音。今、この環境で得られるものとしてはほとんど最大限のものを引き出せるようになったと思う。

 音楽はロックンロールだ。どんなものもロックンロールの精神が感じられなければ聴く価値はない。オサレなだけのものなどボクメツしてやりたい。しかし、CD盤に込められたロックンロールの魂を引き出すには、再生装置にも力が必要なのだ。無機質の機械を通して埋もれた情熱を引き出すには、装置とも対話しなければならない。落ち着いたオサレな見た目の中に、実はすごいノリのあるロックンロールを秘めているということを再発見してやらなければ、音楽が浮かばれないと思う。

 ここまで音楽が語りかけてくるまでに音楽再生装置を追い込むことができて、とても幸せだ。

 

 きみから卒業 そして入学「よろしくね!!」
 
              (サマーの書第三 七章より)