Forté Audio Model 5 Dual Channel Amplifer(パワーアンプ)その2

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 ブログでお友達になってくださったまぐまぐさんが、Forté Audio Model 5について情報を寄せて下さいました。まぐまぐさん、ありがとうございます!(^^。

 製造年代は1991年ごろで、当時注目されていた技術であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)と呼ばれるMOSFETとトランジスタを組み合わせた構造を採用しているのが特徴のようです。今で言うAB級アンプでしょうか?

 当時のStereo Sound誌においてレヴューがあり、11人の評論家の中で故朝沼氏だけが推薦しています。僕はそんなにオーディオ誌を愛読する人間ではないのですが、朝沼さんの記事はオーディオ評論家さんには珍しく?僕の趣味に合うものだったので、ちょっと嬉しいですw。

 その評価記事を引用させていただきます。

「フォルテはスレッショルドの普及クラス製品用のブランドである。本機は出力段の増幅素子に注目のIGBTをパラレルプッシュプルで使用したステレオ・パワーアンプ。手頃なパワーを備え、たいへん反応のよい、軽快でしなやかな音が聴けるよい製品。セパレートアンプ入門用としての魅力大だ。」

 ツボをつきまくる文章がオツな感じですw。まあ、15年前の評価ですから、現在の基準ではまた違ってくるのでしょうが、設計思想としてはやはりS.A.T.のAmplifixに通じるものがあるのだと思います。

 同じ号かはわかりませんが、他のところにも以下のような評価が出ています(筆者不明)。

「F5(Forté Audio Model 5)」はパワーアンプとしては高さも奥行きも普通よりかなり小さいが、鳴りっぷりはなかなか雄大で深い。押しつけるようにではなく、ふっくらと柔軟に音楽を表現する。肌触りはとても滑らかで心地よい。微妙なニュアンスの再現もきめ濃やかで不満がない」

 やはり年代、製作国、時代の違いもあり、F5はややアメリカ型の大らかでスカッとした空気感があるのかな?と思います。ただ、ヨーロッパ的な重厚な繊細さもある気がしますが。Amplifixは完全にスカンディナヴィアの透き通った空気感を感じさせますね。ここにF5の色を混ぜて、スカンディナヴィアで演奏旅行をしている時の南部出身ののJAZZミュージシャンたちが出す音のような独特の空気感を表現できたら、と思います(別に聴いたことがあるわけではないのですがw)。

2006年12月25日追記

 某2○ゃん様で質問させていただいたところ、F5実効最大出力は8Ωで50W×50W、4Ωで100W×100Wとの情報をいただきました。