プラモ狂四郎とオデオの深い関係

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 今年<最後の記事>の後に、詰らない記事で失礼しますw。

 多分俺より少し前の年代が中心になると思うのですが、『コミックボンボン』で連載されたある漫画を覚えている人は多いのではないでしょうか。

 そう、全国にプラモブームを巻き起こした(らしい)『プラモ狂四郎』。俺がまともにプラモをつくれるようになった頃は連載も終わって、『プラモ狂四郎』の作者は何かSDガンダムのプラモの漫画を書いていましたがw、小学校低学年から中学年にかけて、古本で買った『プラモ狂四郎』は俺のバイブルでした。プラモシミュレーションという仮想空間でつくったプラモに乗って戦う、という熱いんだがマヌケなんだかわからないコンセプトが餓鬼のハートを鷲摑みにしたのです。

「いつかは狂四郎みたいにガンプらを究極改造してみたい!」と夢見た俺でしたが、今に至るまでまともにプラモの塗装もやったことがありません(TT。

 前置きが長くなりましたが、オーディオ趣味って、結局『プラモ狂四郎』の世界だと思うんですよね。

「ふはは、莫迦め、おれのドムはキットの弱点である首の回らないことを改良した究極のモデルなんだ~!!!」とか(知らない人にはイミフですねw)、「ふふふ、俺のスピーカーはこうネットワークを排除してアクティブマルチアンプで鳴らすモンスターなんだ~」って、結構同じ気分だと思うんですよ。やっぱり何だかんだいって、改造とかシステムを<カスタムメイド>で仕上げていく過程を楽しんでるところがあるんじゃないでしょうか。

 そういう意味でいうと、オーディオみたいにクラフトマンスピリッツを刺激してくれる趣味って後は車くらいじゃないでしょうか。どっちもそこまでスペックがあってどこで発揮するんだ!ってとこまで過剰に突き詰めちゃうところがありますよね。オーディオやってて車も趣味の人が多いのは偶然ではないと思います(俺は車には全く興味がない、というか買えないですけど(TT)。

 プラモも、玩具にそこまでデカールとか可動部分増やしてどうすんだ!って、後は飾っとくぐらいしかありませんからね。オーディオは音が出るし、車は走るし、そういう意味では実用的ともいえますが、周りからみれば餓鬼っぽいのには変わりないのでしょうw。

 やっぱ皆んな内心<プラモシミュレーション>みたいに自分のつくり上げたものの出来を競い合ってる部分はあると思うんですよね。「あいつがアクティブバイなら俺はブリッジだ~」とかw。そう考えると燃える世界ですね~。オーディオでシンプルイズベストって、そういえるのは本当に一度すべてやり尽くした人だけだと思います。プラモでいうと、やっぱ最終的には出来合いのフェギアが一番出来がいいよ、ってとこに到達した感じでしょう。でも、いきなりそこに辿り着くんじゃ詰らないと思いますね、やっぱ。

 ホームシアターがイマイチ燃えないのも、シンプルさが足りないからでしょう。ただふたつのスピーカーから音が出るだけ、ただ車が走るだけ、ただ飾る以外に使い道がない、そのシンプルさがイマジネーションを掻き立てるのです、きっと。