<国民投票法案>成立強まる 修正なら賛成、民主が党内調整

 うふふ……今日5個目の記事だ……。相当暇人っぽいですね(^ー^;。




1月23日3時9分配信 毎日新聞


 民主党は22日、憲法改正の手続きを定める国民投票法案について、25日召集の通常国会で与党が民主党の主張を取り入れた修正をした場合は賛成する方向で党内調整に入った。与党と民主党は昨年暮れ、「18歳以上に投票権」など民主党の主張の一部を盛り込んだ修正で合意している。与党はこれに沿った修正案を提出するとみられ、同法案は通常国会で成立する可能性が高まった。
 安倍晋三首相は任期中の憲法改正を目指しており、憲法改正問題を参院選の争点にしたい考え。首相は同法案を通常国会の最重要法案の一つと位置づけており、与党は早期成立を目指している。これに対し、もともと同法案の必要性を認める民主党内では、参院選での争点化を避けるため、5月3日の憲法記念日前の成立を容認する意見も強まっている。
 同法案をめぐっては、改憲阻止を掲げる社民党が「自民党に手を貸すことはない」(福島瑞穂党首)と反対を民主党に働きかけている。これを受け、民主党小沢一郎代表は参院選野党共闘に大きな影響が出ないよう慎重な対応を鳩山由紀夫幹事長らに指示。民主党はこれまで与党と共同修正案を提出する方向で修正協議を続けてきたが、共同修正には応じない方針に転じた。


 一方で民主党は「憲法改正の手続き法は必要」と主張してきた経緯があり、党執行部は「反対のための反対は国民に理解されない」と判断。社民党に配慮する形で民主党として法案成立に積極的には動かない姿勢を見せつつ、与党が修正案を提出して採決に踏み切った場合、賛成せざるを得ないとの意見が党内で強まった。
 与党と民主党はこれまでの修正協議で(1)投票権者の年齢を18歳以上とし、選挙権が引き下げられるまでは20歳以上とする(2)投票14日前から有料の広告放送を禁止するなどメディア規制(3)施行期日を公布から3年後とする(4)運動を禁止する公務員を選管職員に限る(5)公務員、教育者による地位を利用した運動を禁止するが罰則は無し――などで合意。国民投票の対象に憲法改正以外の国政の重要問題を含むかや、白票の取り扱いなどについては最終的な合意には至っていない。【須藤孝】

最終更新:1月23日3時12分



 多くの人が、安倍は何をしたいのかはっきりしないから、というのを不支持の理由に挙げているようですが、ホントにそう思ってるんですかね……。俺の目にはこいつのやりたいことははっきりしすぎるほどはっきりしていると思うのですが。

 憲法改正法案って、何のために必要ですか? 勤労の義務を無くして一年中休日にでもしますか?そんな筈ないでしょう。目的はひとつ、憲法九条の改定(削除)だけです。

 特定の目的のために色んな目的に使えるものを使うことは、政治の世界では禁物のはずです。部屋が暑いからといって屋根を撤去しますか?囚人が林檎の皮を剥きたいからといって十徳ナイフを渡しますか?国民投票法案はそれくらい愚かしい法案です。

 誰かが独立国として軍隊を持てないのはおかしい、と思っても別に構いません。俺個人としてはその意見に賛成することは到底出来ませんが、それについて変えたいのなら、目的をはっきりといって、憲法九条に関してのみ有効な国民投票を一回だけ行えるようにする、というのがぎりぎりの選択です(それすら国のありようを揺るがせかねない逸脱ですが)。後世に何にでも転用できる手段を残すなど愚の骨頂です。国民投票さえすればころころと変えられるようなものが憲法などと呼べますか?

 ただ、われわれは、憲法九条がなくなったらその後に何が来るのか、真剣に考えるべきです。俺には憲法九条<改正>に賛成している人々が、徴兵制が導入されて現実に自分が軍隊に否が応でも入らなければならなくなる状況まで想像できているとは思えません。それをこそこそと隠して、堂々と議論を戦わせず、ただ法案成立だけを急ぐような人々に自分たちの将来を任せていいのですか?

 しかし、民主党の「公務員、教育者による地位を利用した運動を禁止するが罰則は無し」という案も、底が知れますね。呆れ果てます。明らかに政治家の嫌いな左翼系の教員たちを想定した項目だと思われますが、この人たちはスペイン内戦時に何が起きたかを知らないんでしょうか。言論統制、という、俺のような立場の人間を目の敵にするひとが喜びそうな陳腐化した言葉を使うのは不本意ですが、教育者が自分の考えを教え子に伝えられずに、政府の望むことしか話せなくなったら、この国も終わりです。

 教師とは反面でも何でも、あらゆる意味で教師であるべきです。機械に一番大事なことは何も教えられません。子供(子供だけでなく大人も)は人を見て学ぶのです。教師に(政府の用意した教科書に沿ったこと以外)モノをいうなというのは、何も教えるな、といっているのと同じことです。教育改革なんて、所詮嘘っぱちですね。

 こんな下らない与党と野党しかないのに二大政党制なんて、ちゃんちゃらおかしい。