'How Soon Is Now?' The Smiths 〔1984〕

私は息(こ)であり
跡継ぎである
犯罪的なまでのむっつりスケベさの
私は息であり跡継ぎである
碌でなしの

その口を閉じてくれよ
君にどうしていえるんだ
僕が間違った道を進んでいると。
僕は人間なんだ愛される必要があるんだ
他の皆のようにさ。


私は息(こ)であり
跡継ぎである
犯罪的なまでのむっつりスケベさの
私は息であり跡継ぎである
碌でなしの

その口を閉じてくれよ
君にどうしていえるんだ
僕が間違った道を進んでいると。
僕は人間なんだ愛される必要があるんだ
他の皆のようにさ。


君が行きたいのならクラブがある
君をしんから愛してくれる誰かに出遭える
そうして君は出掛けていってたったひとり立ち尽くし
たったひとりで去り
そして家に帰って
涙を流し、死にたくなるのさ。

今がその時さと君がいうとき
どういう意味でいってるんだい?
見てご覧よ僕はもう待ちくたびれて
いっちまうことが唯一の望みさ。


黙れよ君
君にどうしていえるんだ
僕が間違った道を進んでいると。
僕は人間なんだ愛される必要があるんだ


いいかい?

'How Soon Is Now?' Lyric by Morrissey / Music by Johnny Marr 〔1984
Youtube動画
http://www.youtube.com/watch?v=_U5HpeA_WSo


全然関係のない話題ですが、||『チャーリーとチョコレート工場』で、ウィリー・ウォンカの'You are the hair!'(君こそ後継者だっていう科白があって、それでようやくhairに<跡継ぎ>という意味があることを記憶できました。
*<跡継ぎ>はhairではなくheirでした。お恥ずかしい(><

僕の場合、高校時代の英語の成績は壊滅的で、英語の文章なんて見るのも嫌なくらいアレルギーでした。英語の語彙はほとんど二十歳以降歌とか映画で覚えたものなので、結構副詞とか接続詞の意味の理解度はやばいです。わからないほうにやばいです。やばいって日本語もよくわからない日本語ですね。多分 nastyとかillとかの英語の俗語から来た(あるいは共通の発想の)表現ではないかと思いますけど。そういや、evilっていう単語も、日本語では単に<邪悪>っていう意味で使いますけど、実際の使われ方を見てると、本来の古英語の<度を越えた>、度外れた、マジヤバい、って意味で使われてることがあるような気がします。特に音楽系で。この辺実際のところはどうなんでしょうか。

まぁ、とにかく、僕の場合、英語の歌詞を自分で訳して掲載しているのは、そのまま載せても他人の訳を載せても著作権法的にやばいかな?と思ってやってることで(自分で訳したからいいのかはかなり疑問ですが)、語学力に自信があってやってることではないので悪しからず(^^;。


いつも閑話だらけですが、本題に。

スミスといえば、ひったすら後ろ向きな歌詞で一部のネクラな僕らな高校生さんたちの間では神のような存在だったようですが、僕はスミス世代ではないし後ろ向きだけど歌詞で洋楽を聴かないので、初めて聴いた印象は、「ジョニー・マーのギターかっこええ、モリッシーのヴォーカル一部の曲除いてどこがいいのかわからん」でした。一応oasisノエル・ギャラガーが'The Queen Is Dead'って曲の歌詞は半端ねぇっすよ!って薦めてたから聴く気になったんですけどね。'The Queen Is Dead'は確かに名曲です。後、映画『トレインスポッティング』の原作小説で、「決して消えない光がある(There Is a Light That Never Goes Out)」って曲の歌詞が印象的に引用されていたので(’Take me out tonight Where theres music and theres people And they're young and alive・・・・'ってな歌詞です。イイですな)オリジナルアルバム2枚くらいとベストを聴きました。

で、まぁあんまり興味もないままだったんですが、t.A.T.u.が'How Soon Is Now?'をカヴァーしてるのを聴いて、おお、ヤヴァい曲じゃん、こんな曲手持ちのアルバムに入ってたっけ?と漁ったらベストに入ってました(^^;。そんで初めてじっくり対訳と首っ引きで歌詞を見てみたんですが、何でこんなにかっこいい曲にこんなヘタレな歌詞が載ってるんだ、と改めて感心したわけです。

以前ちょっと言及したロシアのキノーというバンドもそういう傾向にあると思うんですが、結構どの国でも絶大な支持を集めるバンドって非常に後ろ向きな感じの場合が多いですね。Nirvanaとか。そんで曲はかっこいい。それがグランジ的なひねくれたプライドなのかも知れません。

まぁ日本人も大概につげ義春とかみたいな駄目人間好きなんですが、こと歌になると結構頑張ろうよ的なものが好まれる傾向にあるのはよくわからんですね。女性歌手だと駄目人間コンテストさんは結構いますけど、バンドだとくるりとかも変な方向にいってますし。ビジュアル系も何か耽美に走っちゃいますねぇ。

そうそう、『チャームド 魔女三姉妹』のテーマ曲もこの曲のカヴァーでしたね。あのドラマもティーンズ向けですけど、やっぱりどっかグランジな雰囲気ですねぇ。結構好きでした(最近AXNでこれまで日本未放送のシーズンやってるけど観れてない・・・・(><)。