The Godfather(BD)

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PANASONIC ブラズマテレビ VIERA TH-P46S2

手に入れちゃいました、リストレーションボックス。

暗いシーンなんかは手前の人物が背景から浮いていてはめ込み画像みたいな感じで非常に不自然に感じる(冒頭のマーロン・ブランド登場シーンなんかは特に)部分もあり、ちょっと力業過ぎる修復作業をしてるんじゃないかとも思えるので、このリストレーションのヴァージョンはあんまり好きじゃない方も結構多いかも知れませんが、まぁコッポラもトシですし、次の更なる高画質フォーマットでオフィシャルな修復が再度行われる可能性は低いでしょうから(多分。・・・・でもあったりして(^^;)、とりあえず決定版として受け取っておきましょう。
コッポラはゴッドファーザーという原作を冒涜している部分もあると思えるし、あんまり監督として好きじゃないんですが(比較的好き勝手やってないこの第 1作もちょっと演出が違うんじゃないかと思える部分も多い)、明晰でありながら人間的な脆さも併せ持つマイケル・コルレオーネという人物を、アル・パチーノを起用することによって科白以外の部分で表現させたことは偉業ですね。原作の意図するところとは違うと思いますけど(ひつこい)。マイケル・コルレオーネの人物像的には原作より矮小化しちゃってる感じはしますけど、やっぱりここでのアル・パチーノは素晴らしく美しい(しかしPart3はやりすぎだ)。アル・パチーノは目だけですべてを表現できるアクター。マーロン・ブランドは確かに巧いんだけど、ちょっとその巧さが鼻につく感じもします(口にティッシュ含んでたりするのとか)。しかしこの作品ではその差も、親子の経験や年齢、性格の対比として絶妙に働いています。

アル・パチーノといえばやはり目力。しかし、ここではあえてそのフラジャイルな美しさが出ているシーンを選んでみました。もうちょいうまく撮れたらいいんだけどな~。