KИНO(Виктор Цой)/キノー(ヴィクトル・ツォイ)


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日本でこのバンドを知ってるのは多分露文関係のひとたちと一部の非英語圏映画ファンくらいなんでしょうが、僕はまったくそちら系の人間ではありませんので間違い等はご容赦を(^^;。

ソヴィエト連邦で1980年代に活動した、KИНO(キノー 英語でいうcinema)は、カリスマ的人気を誇ったヴォーカルでリーダーのВиктор Цой(ヴィクトル・ツォイ)が1990年28歳の若さで自動車事故死した後20年経った現在も、熱狂的に支持され続ける旧ソヴィエト圏の英雄的なバンドです。

音楽的にはモロ、ニューウェーブ系で、音はJoy Divisionとか、歌詞はThe Smithsなんかに近いかと思います。ツォイの声はNick Caveなんかに似てるかな?最近だとFranz Ferdinandあたりかな。ブンガク的な匂いが結構ロキノン系好みではないでしょうかw。

中心人物のヴィクトル・ツォイは韓国系のハーフで(ツォイは<崔>です)、映像を観ていただければわかる通り、風貌は完全にアジアですw。映画にも出演しており、主演した映画『僕の無事を祈ってくれ(原題Игла 英題The Needle)』(1988)は没後の1991年に日本でも上映されたようです。

当時の映画評でも書かれていたようですが、映画の映像を観ると、顔だけでなく演技のスタイルも松田優作に似た感じで、結構日本人好みではないでしょうか。多分ツォイ本人はブルース・リーを意識していたんじゃないかと勝手に思ってますが。日本でもツアーを行う予定があり、その直前での事故死だったようです。もし来日、アルバムリリースがあれば現在の日本での知名度も大分違っていたでしょう。

僕は甲斐よしひろファンでありながら、音楽的にはニューウェーブ系のアティテュードがかなり琴線に触れる方ですので、この方たちの音楽も結構ツボであります。

日本でも熱心に紹介されている方々がおられますので、<ヴィクトル・ツォイ>でググっていただければ歌詞の内容なども日本語で読めたりします。歌詞の良さもロシアで人気のある大きな要因のようですし、なかなかこれも日本人好みのブンガクな感じだと思いますので、ご興味を持たれましたら、是非、読んでみていただきたいものです。

以下、youtubeよりおそらく彼らの代表曲と思われる2曲をご紹介いたします。『僕の無事を祈ってくれ』でも使われた「血液型(руппа крови)」(映像の構成が映画のPVみたいになってます)と、「ポケットの煙草(Пачка сигарет )」。