アナログプレーヤー帰還

 アナログプレイヤーのDENON DP-59(1980年頃の製品らしいです)が、部屋の配置換えをして設置しなおした後、強度のハムノイズを発するようになっていました。これも最近知人の方から購入したものだったのですが、その方に相談し、引き取って原因を調べていただいていました。結局はただ単にアースが断線していただけだったのですが、そのプレイヤーを、ついでに依頼していたSPケーブルと一緒に今夜持ってきていただきました。

 帰ってきたDP-59は、ちょっとした整備もしていただけたとのことで、ハムノイズが消えたばかりか音のコンディションも絶好調。30年前のアンプCA-1000ⅡのPHONOも問題なく、僕の耳からするとすんばらしい音を鳴らしてくれています。まあ、鳴らしているのは例によって甲斐バンドとかoasisだったりしますが(だって、アナログ盤なんてあんま持ってませんもん)。

 さて、話は前後しますが、ついでに依頼していたロ○ゼ○ク○ンツのSPケーブルを接続していたとき、その知人の方が、前繋いでいたAETのケーブルをアンプのスピーカーBの端子に繋いで、スピーカーA+Bで鳴らしてみては、と提案されました。僕のスピーカーRadius90は当然バイワイアリンクなどできないので、スピーカー側はひとつの端子にケーブル二本突っ込むという力業です。

 内心ひやひやしながら音を出してみましたが、内田光子のピアノが何か倍音が乗ったようなふくよかな音に聴こえるではありませんか。ケーブル二本だから倍音、というと下手な洒落のようですが、なんだかぼやけた感じに聴こえていたのが、明らかなふくらみを持った音に聴こえてきたのは確かです。

 いやー、こんな方法があるとは、正直思いつきませんでした。アンプの回路に負担がかかりそうで怖いのですが、スピーカー回路一系統のみのときの音がえらく貧弱な音に聴こえてしまいます。

 しかし、オーディオを色々試してみるのは面白いもんですねえ。人間の耳とは恐ろしいもので、凄いと思うのは最初だけで、すぐに慣れてしまうのですが。ひたすら音を洗練することを追及しつづけて、<手段が目的になってしまう>ひとの気持ちもわかる気がします。


本日のBGM

 oasis"Don't Believe the Truth"

 これはLP盤なのですが、プレス良くないのかなあ・・・。はじめっからえらい音飛びするんですよ。

 このアルバムは明らかにアナログを意識したナロウレンジの音作りになってるので、CDで聴いてもあんまりピンと来ませんね。ただ、アナログ盤でも、なんかCDマスターそのままみたいなちょっとか細い感じの音で入ってるみたいで勿体無いです。元盤を予想するに、きちんとしたプレスでつくってればかなりいい音だと思うんだけど。

 個人的には、多少高価になっても、こういう盤こそ重量盤などでプレスしたものが欲しいですね。バンドのこだわりをきちんとした形で届けて欲しいです。