憧れのスウェーデンっこ

 スピーカーとCDPを買ったオーディオショップに置いてある、SATのAMPLIFIXというプリメインアンプが

気になります。未開封新品の特売品ということで音は聴けないのですが、スウェーデンのメーカーである

こと(笑)、WEBでの評判、値引き後の価格と、なぜか惹かれます。


 2001年に出た製品で、このSAT(Swedish Audio Technology)というブランドはスウェーデンの有名な

音響機器設計デザイナーが総帥のBladelius Design Groupが興したブランドで、このAmplifixとCDPのCDf

ixのふたつの製品を出しましたが、採算が取れないためこれだけでブランド閉鎖になったようです。その

後、Bladeliusブランドで新製品が出ていますが、SAtはこのブランドの実質的な前身でしょう。デンマー

クのこちらも有名デザイナーの興したスウェーデンのメーカーPrimare Systemsとも関係してるらしいで

す(PrimareがBladelius Design Groupに部品供給してるらしい?)。


 なんとなく北欧人の音の好みの傾向からして、僕の求めてるものに近そうな気がするんですよね。WEB

で見かける、音場が広く、味付けの少ないあっさりした音という評価も、僕の馴れているYAMAHA CA-100

0Ⅱのイメージに近い気がします。製品を2種類出しただけで閉鎖、という一発屋加減もかなりマニアック

な感じで心をくすぐりますが(笑)、保障の面などでは慎重にならなければならないかも知れません。ア

ンプは基本的に通電しっぱなしという設計も、貧乏人には困る仕様ですが、本格派っぽいです。これは、

直感を信じて突撃しかないのか?(ちなみに僕の直感はまったく明後日の方向を指すことが殆どです

(爆))


 ともかくそのショップに行ってみました。その折も折、偶然にも、Amplifixを輸入販売してた卸元が、

PrimareのCD31(CDP)とI 30(PMAMP)の試聴機を搬入して来ました。


 聴いてみたら、といってくださったので、うことで僕の持ってるのと同じスピーカー、RADIUS 90を繋

げて貰って試聴してみました。


 うーん、何というのでしょうか、全体的には涼しげな鳴り方なんですが、音の立ち上がりに妙な色気と

いうかニュアンスが感じられて、これは結構好みな感じです。ですが、CDPをこれも僕の持ってるONKYO

C-1VLに代えてもらって聴いてみると、CD31の音でも結構ムーディであることに気づきました。というかC

-1VLが、けっこう生々しく突き刺さってくる音なのです。あんま馴らし込んでない試聴機のせいの部分も

あるかもしれませんが。やばい、家のシステムだとまったく刺激的な感じがしないのはアンプの劣化のせ

いかも・・・(汗)。この組合わせだとCD31とのものより艶は減じますが、僕の気に入った立ち上がりに

気持ちいいニュアンスがつくのは健在です。


 RADIUSはとっても小さいスピーカー。一個なら片手の手のひらで支えられます。縦の一面の面積は少し

大きめの装丁の単行本程度でしょうか。そんなからだからこんなに豊かな音が出るとは、毎度驚かされま

す。オーディオショップで聴くと、環境もいいのでしょう。どこから音が鳴っているのかわからないほど

です(ただ、これはCD31を繋げた場合です。C-1VLに代えると、明らかに左右のチャンネルの存在が意識

されるようになりました。CD31の実力はすごいですね)。


 30万のPMAMPでRADIUS90を鳴らすのもありかも、とは思いましたが、やはりそう簡単に決断できる金額

ではありません。


 こうなると、やはりAmplifixが気になります。Primareと同じ傾向の音なら・・・。やはり突撃しかな

いのでしょうか。誰か背中を押してくれないかな、なんて(笑)。