EQの難しさ

 幸運なことに、トランス式のアッテネータをしばらくお借りできることになった(ありがとうございます!)ので、早速高域側に繋げて調整してみた。やはり中低域側のパワーアンプと高域側のプリメインアンプにはかなりのゲイン差があるらしく、相当レヴェルを下げてもまだ高域が強く感じられる。アッテネータの目盛りを半分か6分くらいにしてやっとバランスが取れるかな?という位だった。

 そして、思わぬ発見もあった。アッテネータの調整のためEQをスルーにしていたのだが、再びオンにしてみると低域がすごく濁っている。どうやら50~160Hzあたりを2dbずつほど上げていたのがかなり影響していたらしい。昨日までこの状態で聴いていたのだから俺の耳もかなりの鈍だ(TT。

 やはりEQは難しい。下げすぎると低域が凄く寂しくなるし、ちょっとでも上げると音が確実に濁ってしまう。やはり持ち上げる目的ではなく、飽くまでも部屋の音響に対応するために使うべきものなのだろう。

 結局EQはフラットにして、高域はアッテネータで6分に絞ってみるのが今のところ一番いいようだ。高域のトゥーマッチな付帯音が減り、メリハリがついてスピード感が増した感じがする。一言でいうと、ロックな感じw。また、これまで高域に押しつぶされていた音が出てきたようで、中低域の実体感も増したと感じる。特に弦の擦れる音がいい。やっと、そうそう、こういう音だよ、とピンと来る鳴り方になった。

 マルチアンプにしてから初めての手応えが得られた気がする。