この菅野よう子は世界に通用する菅野よう子ですね

Wikipedia 項目

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E9%87%8E%E3%82%88%E3%81%86%E5%AD%90

 菅野よう子というひとは、ゲーム音楽やアニメの音楽を中心に仕事をしてきていて、かなり以前からその規格外の音楽的才能を評価する声は多かったが、活動フィールドのマニアックさ故かイマイチ世間的にはまだまだ正当な評価を得ていない音楽家だと思う。

 大体、日本の音楽産業というのはおかしな構造になっていて、菅野よう子千住明といった専門的な作曲家はTVドラマやアニメの仕事でもないと作品発表の場がほとんどない。日本のTVドラマは1クールものが中心で予算がつかないから、坂本龍一のような超有名人でもない限り、アニメの仕事を無視しては食っていけません。それなのに未だに商業音楽といって純音楽と区別する空気があるのはナンセンスですね。
俺は商業音楽に背を向けて売れもしない現代音楽しか作らないひとの曲がいいと思ったことはないです。
 
 菅野よう子は現代を代表する作曲家のひとりだと思います。俺は富野由悠季の作品が好きなので、二人が初めて組んだ『ブレンパワード』のサントラを持っていますが、10年近く経った今聴いても凄い出来だと思います。

 大体、今音楽に一番予算がつくのはアニメじゃないですかね。このサントラもワルシャワフィルハーモニックオーケストラを起用していたり、凄くお金がかかってます。全体としてみれば受け手の嗜好が歪なものに偏りすぎの感がありますが、アニメ音楽というのは現代では無視できないフィールドだと思います。