三つ数えろ！

　つうわけで（何が？）、今週は甲斐バンド、甲斐よしひろ、KAIFIVE強化週間としてぐわんばっちゃうぞ、お父さん。

　Cocco・・・・・・、じゃありません、甲斐バンド、「三つ数えろ」。

　え～と、'Street Fighting Man'、なんですけど、パリの暴動は出てきません。酔っ払いに路地裏で車を蹴飛ばされるのにイラついている、そんな日本的情景。革命？ナイナイ、どこにもないよ！って感じですね。

　甲斐バンドが青春の代弁者だったのはこの時期まででしょう。その後はサウンド、リリック共によりインナーに、大人の男の葛藤に入り込んでいく。つまり、若い、「三つ数えろ」を歌っている本人もまた、まだリアルを掴み取ってない。その苛立ちが、良くも悪くも共感的に響くのでしょう。

　しかし、現在、俺たちはどこにフラストレーションを吐露すればいいんでしょうか。巷に溢れるのはイイ子にならなきゃダメだよ～～～、って歌ばかり。ファッションでもなんでもいいじゃない、どーせ空っぽなんだから。

　空虚さを認めないとそこを満たすものも得られない。