様々な団体による義捐金募集は<詐欺>なのか?

GACKTの関わっている義捐金募集についてネットで調べてみると、「怪しい」、「中抜きされている」などといった噂が飛び交い、以前からよく聞く<義捐金詐欺>の類と捉える声が大多数で驚いた。
 
色々見ていくと、確かに以前のGACKT新潟県中越沖地震災害の際の活動も含め、様々な団体で集められたすべてが、義捐金として当該被災地に渡っているわけではないようだ。また、必ずしもお金の使い道が透明化されているわけではなく、GACKTの1万円のキーホルダーやブレスレットをチャリティのために販売して、公表した新潟への義捐金が230万程度というのは、「2億集めてこれだけ」という噂に根拠がないにしても、首をかしげたくはなる。ただし、収益金について、内容は公表されていないものの、基金化して、<アジア全域のチャリティ活動などに>使うと書いてはある
 
こうした一見して不思議なお金の流れがどうして生まれるのか、きちんと知りたいと思うのだが、満足な説明がなされているのに行きあたらない。
 
だが、GACKTの活動や、ドラえもん募金などで集まったお金は赤十字自治体に渡るまでに中抜きされ私腹を肥やされるだけだからと決めつけ、赤十字か各自治体に直接募金しよう、という論調にもちょっと違和感がある。GACKT報告している今回の活動内容を見る限り、彼らは自分たちでも被災地域に救援物資を届けている。義捐金の届け先を一元化しても、どうしても赤十字自治体だけでは行き届かない面が出てくるだろうとは想像できる。そういった部分を、民間団体のフットワークの軽さで補っていくことは有効な手段だろうと思う。やるならスタッフの手弁当、持ち出しで行うべきだという意見もあるかもしれないが、そこまでボランティアでやれるかといえば僕はできないと思うし、そういった活動の経費として<中抜き>されているのであれば、納得できる。勿論ノウハウのある赤十字に比べれば非効率的なところも出てくるだろうが、それを差し引いてもやはりメリットは生まれうるのではないか。
 
ただ、GACKTの書いていることを読んでも、その辺は曖昧で、救援物資を届ける活動に義捐金を使っているとしても、具体的な数字もまだ出していないのは残念なところではある。この活動に限らず、真剣にやっている人たちの中には、詳細な会計報告にまで手が回らず、痛くもない腹を探られて、と胸を痛める場合も多いだろうとは思う。しかし、もっとも大きな窓口である赤十字ですら義捐金の使い道は不透明なようで、これでは妙な勘繰りが生まれるのも仕方がない面もあると思う。
 
すべての団体とはいわないまでも、組織力のあるところが、1円まできちんと使い道を公表し、支援活動の実態が明らかになれば、ああ、被災者に直接渡すだけでなく、こんなところにこれほどお金が必要になってくるんだ、と納得できる部分も出てくるだろうし、様々な団体の活動の参考にもなるだろう。
 
今回の件は、興味を持って調べては見たものの、かなり僕の手には余る主題だった。にわか仕込みでかなり稚拙な内容になってしまっているのではないかと思うが、より理解の深い方にご指摘、ご教授いただければありがたいです。