1998年、8月

 「カオス」の副題、「August in 1998」って、曲が書かれた時点から10年後、なんだろうか?

 甲斐よしひろの2ndソロアルバム『カオス』のタイトルナンバー。

「さあ時間になった もうシェルターにお入り
 そしてなにか お腹に入れよう」
「外は幻覚じゃない 憎しみで窒息しそうだが
 見えないウソで汚された雨が降る

 ホントのミルクとスマイルは 死ぬまでゴブサタ
 ボクらは どんどん おちていってる

 カオス 魅力的な 愛を 君に捧げる毎日
 カオス でもこのヒドイ 世界に伝えるべき愛も
 忘れてしまいそう」

 1999年7月人類滅亡説というのはその当時から知られていたと思うが、1998年8月という耳慣れない時期設定が、逆に色んな想像を掻き立てた。僕はこの曲のイメージで破滅後の世界の情景をひとり思い描いていた暗い高校生だったw。

 最近リイシューされた『カオス』にボーナストラックとして収録された未発表ヴァージョンのファースト・リリック、「さあ時間になった 核シェルターにお入り」「見えない灰に汚された雨が降る」よりもリリースヴァーションの「もうシェルターに・・・」、「見えない嘘に・・・」の方がイメージが広がるので好きだ。

 他にもこのアルバムには「コールド・ルーム」とか「レッド・スター」、「I.L.Y.V.M.」など独特の終末観が味わえる曲が凄くダウナーな気分を盛り上げてwくれる。最後に来る「波」が、静かな曲にもかかわらずカタルシスさえ感じさせてくれる、ひとつの閉じた濃密な世界観を持ったアルバムだと思う。

 ネタ切れで某ブログさまに書き込ませていただいたコメントをアレンジして載せてしまいました(^^;。某ブログ主さま、すいませんm(_ _)m。