甲斐よしひろ

祈るしかできない ―――光あるうちに行け

「希望の歌を歌いましょう」 シンガーは、そういってこの歌を歌い始めた。 きらめく 夜明けをみた 孤独な 夜の 果ての 輝きか 凍る 指先が 辿りつく 温もり 「光あるうちに行け」(1994) 1995年1月14日、武道館。阪神淡路大震災の3日前、地下鉄サリ…

くるみ ―――不良中年でもチョイ悪でもない行き方

甲斐よしひろ、ニューアルバム『10 Stories』の中に取り上げられた中では、多分一番新しい曲、Mr.Children、2006年発表の曲です。 ミスチルって、モロ俺の世代なんですが、俺はCDも買ったことないですw。一度活動休止する前までのシングルぐらいは知ってま…

フライング

TUTAYA行ったらフツーに売ってました、『10Stories』w。 ぱっと聴き、「くるみ」は良く知らない分(俺だけだと思いますがw)自然に聴けます。 さ~て、聴くか!!!

Tonight I Need Your Kiss(1998)

小室哲哉と共同作業をしたこの頃から、甲斐よしひろの書く歌詞は長くなってきた(タイトルも)。その前のアルバム『GUTS』、『PARTNER』辺りではリズムに乗せる音数もぎりぎりまで削るスタイルを追求していたように思えるが、小室哲哉の作曲スタイルもあって…

風の中の火のように

瀬尾一三さんのアレンジって、ちょっとエコーの扱い方が大時代的過ぎる気がするのですが、それは普遍的に愛される方向性ということでもあり、この曲でのアレンジは成功していると思います。 こういう正面から家族、都会の生を歌う大人のロックって、この当時…

空と、海と、砂浜と・・・・

高橋克典はなぜあんなに萎縮していたのかわかりませんがwww。 ワタクシ的には「ハナミズキ」は結構合ってるかな~~~、という感じですね(ちゃんと流れるの来週だけど)。 新しいギターの人?(だろうか?)が、由緒正しい頭頂部寂しい地味系のひとで嬉…

完全犯罪―フェアリー

俺が甲斐よしひろの音楽を聴くきっかけになった、萩尾望都が甲斐バンド、甲斐よしひろの曲をモティーフに書いたミュージカル・漫画に冠されていたのが、このタイトルだった。 「フェアリー(完全犯罪)」は、甲斐よしひろのロック観をよく現わしている。デビ…

星の降るFerris Wheel

レイ・ブラッドベリの小説に、『何かが道をやってくる』というのがあるが、その中に出てくる移動遊園地のメリーゴーラウンドは、普通に乗ると年を取っていき、逆に回転させると若返っていく。この曲はどこかそれを思い出させる。 遊園地は過去と未来の踊り場…

恋愛平行線

「溢れる水を湛えた プールも今は涸れはてた この愛のように」 平成の大渇水、といっても恐らくすでに覚えていない世代も出てきているのだろう。 KAIFIVEでの活動を経ての、ソロ活動再開第一弾アルバム『太陽は死んじゃいない』(1994)収録のこの曲は、当時…

かりそめのスウィング

最近、スウィング、してます?(いや、ゴルフのクラグじゃなくて) この曲は何といってもライヴヴィデオ、『Night Tripper』のヴァージョンが印象に残っています。最近はやりのビッグバンドを従えてのくそつまらんいちびり系<ジャズもどき>とは違って、ハ…

三つ数えろ!

つうわけで(何が?)、今週は甲斐バンド、甲斐よしひろ、KAIFIVE強化週間としてぐわんばっちゃうぞ、お父さん。 Cocco・・・・・・、じゃありません、甲斐バンド、「三つ数えろ」。 え~と、'Street Fighting Man'、なんですけど、パリの暴動は出てきません…

いよいよ後10日を切りましたよ~~~

甲斐よしひろ久々のニューアルバム。 しかも、全曲蓋を開けるまで内容がわからない(=全未発表録音)という純粋なニューアルバムは何年振りでしょう(カヴァーですけど)。『翼あるもの2』も、例の加山雄三カヴァーがあったし。すべてそのアルバムのために…

アタタカイ・ハート

俺は基本的に、その言葉が後で自分に返ってきてしまうことは予想がつくので、好きな人やものの悪口をいってしまうのが嫌なのですが(その割にはかなり口が悪いのですが(^ー^;)、同じ人のものでも、、その人のある作品を持ち上げようとするとどうしても…

後2週間!

さ~、刻一刻と近づいてまいりました、甲斐よしひろ新作『10STORIES』リリース(2月7日)。今回は発表から発売までの間は比較的短いのですが、それでもこれくらいの微妙な近さになるとソワソワして待つのが辛くなってきますね(^^。 今回、カヴァー集とい…

Wild Beasts That Shouted Love

プライマーのフォノイコ、ホンットに導入して良かった!甲斐さんの声が萌える燃えるのである。充実した甘く、激しく、強い声。実に、実にいい。NY3部作、これまでデジタルっぽい音に感じていたが、素晴らしく生っぽい録り方だとわかった。『LOVE MINUS ZERO…

10 Stories

甲斐よしひろ待望のニューアルバムの収録予定曲が一部発表になりました!今回はキャリア3作目のカヴァーアルバムです。 ・今宵の月のように(エレファントカシマシ) ・歌舞伎町の女王(椎名林檎) ・くるみ(Mr.Children) ・夜空ノムコウ(スガシカオ) ・…

トーキンバウトマイジェ~ネレイショ~ン

ごめんなさいごめんなさい今まで『マイ・ジェネレーション』聴いて良いと思ったことなかったんです。ごめんなさいごめんなさい甲斐バンドのアルバムで唯一レコードしか持ってませんしかもほとんど聴いたことなかったです。ごめんなさいごめんなさいパクって…

RCR(Rolling Circus Revue)CD&DVD到着

家に帰ると8月末に申し込んだRCRのCD&DVDがようやく到着していました。 早速DVDから観てみます。 ・・・・う~ん、なんで土屋公平とやるようになってからのライヴ収録作品はみんなアカペラ状態なんだろう? どうしても僕の耳には音のバランスが…

漂泊者(漂白に非ず)

誰か俺に 愛をくれよ 誰か俺に 愛をくれ ひとりぼっちじゃ ひとりぼっちじゃ やりきれないさ 「漂泊者(アウトロー)」『地下室のメロディー』甲斐バンド(1980) 高校時代、甲斐よしひろのライヴヴィデオを居間で観ていて、「誰か俺に」(甲斐)、「愛…

かさぶた

ドラマが嫌いだ 正確にいえば、ドラマという名の予定調和、お約束が嫌いなのだ。 ひとつの映画、音楽、物語を読み終わった時、なんともいえない後味の悪さ、割切れなさ、不穏さにざわめく心に擦り傷が残る。 それがかさぶたとなって残り、あるときなにかのき…

夕暮れワルツ

気になっている新人歌手がいる・・・・。彼女の名は甲斐名都(かいなつ)。 そうです、甲斐よしひろの娘さんですw。 僕の住んでる街のレコードショップでは結構大きい扱いで陳列されてたりするんですよねぇ~。さすが父親のホームタウン。カラオケにもすで…

俺は誰のものでもない

最近、自分のブログでは暗い感じの文章ばっか書いてるのですが、いつも寄らせていただいてるいくつかのブログが面白い。中のひとつを書かれている方に新しく甲斐さんを知ったという人がいて、その感じ方が凄く新鮮で、ふん、ど~せ甲斐さんの良さは今の若い…

射程距離

何の気なしに『GOLD』をかけたら、なにやらこの曲が妙に沁みる。そうなると、昔っからこいつに魅了されてきたような気になる。記憶の悪戯、という奴か。 物事は始まる前からすべて準備されていて、偶然、唐突にはじまったと思うような出来事でも、振り返って…

光と影

恋をした時に 知るものは 甘いときめきと にがい涙 私を忘れないで 君を忘れないよ 朝に光はとどくのに この影のようなさびしさは なんだろう 喜びと悲しみは 背中合わせに いつも並んで 座ってる 甲斐バンド「光と影」『英雄と悪漢』(1975) 台風が近…

金が欲しいのさ!オーイエ~イ

ソロの末期からKAIFIVEをはじめた頃にかけて、甲斐よしひろはしきりと、「金を欲しがることは悪いことじゃない」、「夢を叶えるためにガツガツするのはカッコ悪くない」というようなことを発言していたらしい。らしい、というのは僕も会報のインタヴューで後…

レディ~イ~ヴッ

<甲斐よしひろ第2期ソロ3部作>(勝手に命名、つまり『太陽は死んじゃいない』、『GUTS』、『PARTNER』ですね)というのは、僕が甲斐さんを知って初めて現在進行形で聴いたアルバムたちなのですが、その当時は実をいうとあんまりピンと来ませ…

俺たちは80年代に行きます・・・・

甲斐バンドのライヴ盤『100万$ナイト―武道館ライヴ―』は、僕が甲斐さんの音楽を聴き始めた最初期に買った盤の一枚で、当時はそれこそ毎日のように聴いていました。僕と甲斐よしひろの音楽との出会いは http://blogs.yahoo.co.jp/liki1978/30830620.html …

カーテン

『この夜にさよなら』、『誘惑』、『マイ・ジェネレーション』。この3枚のアルバムはあんまりちゃんと聴いたことがありません。『マイ・ジェネレーション』に至ってはいまだCDでちゃんと買ったことがない(^^;。LPなぜか持ってますけどね。 僕の長年…

東京の冷たい壁にもたれて

んん~、ゾンビーズwww。 はぁぁ~、はぁぁ~って蒼い吐息がええですねぇw。これ、やっぱ甲斐さんなんでしょうか。 僕は甲斐バンドではアルバムとしては未だに『英雄と悪漢』と『ガラスの動物園』がフェイヴァリットなんですが,この頃の適度な湿り具合…

らせん階段

甲斐バンドというバンドのアルバムで、はじめて買ったのは『ガラスの動物園』(1976年発表)だった。だから、この「らせん階段」が初めて聴いた甲斐さんの曲ということになる(厳密にはその前に「ガラスの動物園のテーマ」というインストゥルメンタルが…